阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が、プロで4番デビューを果たした。6日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)に「4番・右翼」で先発出場。2-0の5回1死満塁で中日松葉の143キロ直球を捉え、一、二塁間を破る2点適時打。10-0の圧勝に貢献した。

履正社(大阪)時代の定位置だった4番で、井上は5打数1安打2打点の結果を出した。1軍から参戦した大山に多くの打席数を経験させたい首脳陣の思惑もあり、3番大山、4番井上の並びになった。5回は、大山の適時打に続いた。「追い込まれてもなんとか粘ってヒットにされる」と、1軍で主軸を張る打者を見習った。オリックス時代には先発の一角だった松葉の直球に食らいついた。

7日の日本ハム戦、8日巨人戦と甲子園の2試合限定で1軍に参戦する。矢野監督は「自分自身で何か感じてくれたら、もうそれで十分だと思います」と英才教育の狙いを語る。井上は「結果は気にせずに自分のタイミングで自分のスイングをする。結果の世界ですが、明日、あさってはとにかく振るということを意識していきたい」と自身の長所をアピールする。

鳴尾浜で聞いた「4番、ライト」のアナウンスは「懐かしかった」。一方で、まだ自分のものではないと痛感した。球児の聖地・甲子園で、拍手で迎えられた「4番・ライト、井上君」。いずれは阪神の本拠地・甲子園でも、歓声で迎えられる4番井上になる。【堀まどか】

▽阪神平田2軍監督(井上の4番起用に) 大山と陽川がいる中で、4番というものを経験させた。ファームとはいえ、みんなを認めさせるだけの力がついてこなきゃ。(前年までヤクルトの)北川コーチに聞いたら(ヤクルト)村上はすぐにイースタンで4番を打ってたって言うけど、村上くらいになってもらわないと困る。1軍で中心選手というか、チームを背負う選手にならないといけない。