「AJ斬り」で開幕ローテーション入りをアピールだ。中日のドラフト3位岡野祐一郎投手(25=東芝)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で初先発した。4回69球4安打2失点(自責0)と結果を残した。

強気の投球が光った。メジャー282本塁打の新助っ人ジョーンズに対し、初回は141キロ直球で二ゴロ併殺。3回には6球ファウルで粘られたが、142キロのストレートで押し左飛に打ち取った。「今日は変化球がゾーンに決まった。序盤は真っすぐでかわすことが多かったが、真っすぐで押して打ち取るように修正もできた。粘りが出せた。粘らないとプロ野球ではやっていけない」と納得の表情。2回に味方の失策が絡んで2点を失ったが、試合を作った。

新型コロナウイルスの影響で開幕は延期。「僕には実績がない。アピールする時間が増し、チャンスも増えた」と前向きに捉えた。与田監督も「良かった。リズムも投げっぷりもいい」と評価。先発ローテーションの一角、ロメロが左肩痛で前半戦離脱が濃厚。新人右腕が開幕1軍をグイっと引き寄せた。【伊東大介】