阪神の2年目ジェフリー・マルテ内野手(28)が豪快なオープン戦2号を放った。2点リードの3回1死一塁。オリックス山岡の高めカットボールを左翼席へ突き刺す2ラン。マルテは「1打席目の反省を生かして打つことができた。いい感触で打てた。いいボールがいい方向に飛んでいったね」と自画自賛。初回は変化球に空振り三振を喫したが、お返しの一撃を見舞った。

「レンティー」効果だ。試合前は2日連続で連続ティー打撃を実施した。久慈内野守備走塁コーチに「レンティー」と耳打ちされ、意味を理解せず井上打撃コーチに「レンティーやらせてください」とリクエスト。不思議そうに見つめるオリックスの大物助っ人ジョーンズを尻目にヘトヘトになりながら必死にバットを振った。

迫力満点のMBS打線だった。3番マルテ、4番ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)、5番ジェリー・サンズ外野手(32=韓国・キウム)の3助っ人がクリーンアップに並んだ。2回には先頭ボーアがセンター前に痛烈なヒット。3回にはサンズが左前打を放ち、初めてMBSが安打でそろい踏み。矢野監督も「やっぱり威圧感は十分に与えられると思う」とご満悦だった。

▽阪神井上打撃コーチ(マルテの1発に) (大山)悠輔の刺激にもなるだろうし、チームとしても活気づく。彼はベンチを明るくするし、必要だなという気持ちにさせるね。(前日から取り組む連続ティーの効果が出たかと聞かれ)やったから打ったんだぞ、と信じ込ませるとかね(笑い)。

▽阪神サンズ(3回に左前打)「(1打席目に)インコースに来て積極的にいった。(前日12日に家族が来日し)あちこち行くのは難しいけど、いい時間を過ごしてもらって家族サービスしたいね」

▽阪神ボーア(2回に中前打)「いいスイングで、いい打撃だった。3、4、5番で(安打を)打ったというより、1番から9番までいい打者が並んでいるよ」