「NEW今村」で生き残る。巨人今村信貴投手が21日のDeNAとの練習試合(東京ドーム)に、2番手で登板する。

新型コロナウイルスの影響で開幕が延期。先発ローテが固まっていない状況も重なり、キャンプ途中に2軍降格した今村にもチャンスが回ってきた。20日は川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加。「ローテに入らないと、今年で終わると感じてる」。普段はおとなしい9年目左腕が闘志を前面に出した。

言葉同様、投球スタイルにも変化を持たせる。鍵は新球カットボール。「一昨日くらいに阿部2軍監督に個別で球を受けてもらって。明らかにスライダーとは違う変化。阿部さんからも『カット試してこい』と言ってもらえて」と日は浅いが、確信を得た。一塁側だったプレートの位置は三塁側、真ん中も試し、最終的に一塁側で落ち着いた。登板前日にもかかわらず、ブルペンで76球を投じ、ウエートトレーニングも行うなど、今までとは違う調整に挑戦。「調整なんて言っていられない」。待ちわびた1軍の舞台で暴れるだけだ。【栗田尚樹】