超満員は許されない-。NPBとJリーグは23日、都内で第4回の「新型コロナウイルス対策連絡会議」を行った。

専門家メンバーの東北大学名誉教授と東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授を兼務する賀来満夫氏から「現段階では早期に開催するのは非常に難しい状況。できるかぎり開催日時は遅らせていただきたい」と最短を4月10日とするプロ野球、同3日のJリーグへ提言があった。

実施しても、厳しい現実が待ち受ける。東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授の舘田一博氏は「感染リスクは密集、密閉、密接の3つが重なるときに起きやすい。いかに減らすか提言を出した」と話した。そのため開幕、再開できても当面は観客の入場制限が求められる。NPB井原事務局長は「超満員はありえない。何割減? これから検討する」と受け止めた。オリックス横田連盟担当は「各球団、事情が違う。一律何%と決められない。(専門家の)提言でいくと、50%以下かなというイメージもあるが、球場の構造もあるから何とも言えない」と頭を悩ました。チケットの販売数の違いもあり、数値化は難しい面もある。

重症化する可能性のある高齢者、基礎疾患を持つ人や、海外からの渡航者で2週間以内の人にも観戦自粛を呼び掛ける方針。井原事務局長は「お願いベースになる」とファンの良識に委ねるしかない。場所によっては密閉空間になる喫煙所もリスクとして指摘。課題は山積みで、次回会議は4月3日に行われる予定だ。