12球団のトップを切って、ソフトバンクとオリックスが今日25日から紅白戦を再開する。ソフトバンクは24日、1、2、3軍とリハビリ組に分かれてのチーム練習を25日から再開することを発表。同日からの紅白戦実施も決めた。開幕に向け、1軍枠をかけたサバイバルが再び始まる。

4年連続日本一を狙う王者が、急ピッチで動き始めた。4月上旬から続けてきた投手と野手が完全分離しての自主練習から、今月19日に午前組、午後組に分けた投手野手合同の練習に切り替えた。そして解散前の3月30日以来、約2カ月ぶりのチーム練習へと前進。この日、ペイペイドームで午後組の練習を見守った森ヘッドコーチがオンライン取材に対応し「みんなの動きも、実戦に近づいているのをひしひしと感じる。今後は実戦をより重ねて、来る日に向かっていくという思い」と話した。

1軍紅白戦には、これまで筑後のファーム施設で練習していた若手も含めて野手20人、投手18人が招集される。森ヘッドは「決まっていないけど、まずは6月19日を目指してピークを迎えられるように。これが開幕のメンバーではない。競争が激化していく中で、振り分けをしないといけない」。今月中に5度の紅白戦を予定。その後の対外試合などを経て「紅白戦から当然、(競争は)始まっている。(開幕前の)ラスト1週間あたりでは、しっかりした1軍の枠のメンバーで戦う。そういう人選にしたいと思います」と、ベンチ入り29人の絞り込みに入ることを予告した。

NPBが目指す最短開幕は6月19日。残り1カ月を切っている。日本一球団で開幕スタメン、開幕ローテーション、そして1軍枠をかけた争いが、ついに本格化する。【山本大地】