日本ハム西川遥輝外野手(28)が2日から始まる練習試合を前に、新たな決意をにじませた。5月31日、千葉・鎌ケ谷で行われたチーム練習後にオンライン取材に応対。淡々とした表情ながら「ゆっくりしている暇はない」と静かな闘志を燃やした。ロッテのルーキー佐々木朗希投手(18)との対戦にも期待を膨らませ、新キャプテンが開幕へ徐々に戦闘モードへと入っていく。

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チームを代表するように、西川が決意を示した。「ゆっくりしている暇はないので、できるだけ早く実戦感覚を戻して、いいプレーができるようにやっていけたら」。対外試合再開前の最後の練習を終え、気を引き締めた。

2日ロッテ戦を(ZOZOマリン)皮切りに、練習試合は6連戦が2つと過密なスケジュールになる。「始まってからが本当に大変だと思う。思っている以上の疲労がくると思うので、そこはしっかりと、自分のことを客観視できるようになっていけたら」。現在は1人15分ほどの限られた時間でトレーナーのケアを受けているというが、今後はセルフケアも積極的に行っていくつもりでいる。

プロ10年目、新キャプテンとしてのシーズン。チーム状況を問われると「全体で集まるミーティングとかも、できていないので」と未曾有の状況に不安も隠せない。だが、リーダーとしてチームを引っ張っていく覚悟は強い。「中継でしかみられないと思うので、テレビ画面に映る選手しか見られないと思うので、打席だったり、塁上でいいアピール、いいプレーがファンのみなさんに見せられたらいい」と自らを鼓舞するように語った。

さらにスーパールーキーとの対決にも期待を膨らませている。ロッテの160キロ右腕佐々木朗との対戦の可能性について問われると「対戦出来ればいいなと思いますし、今後もっともっとすごい投手になると思うので、1度対戦したいと思う」と率直な思いを口にした。開幕へのカウントダウンの中、野球ができる喜びをかみしめ、気持ちを高めていく。【山崎純一】