セ・パ両リーグは19日に開幕するペナントレースの1カ月分の日程を1日、発表した。新型コロナウイルスの影響で開幕が約3カ月遅れ、通常より23試合少ない120試合。今後の感染状況を見て、変更の可能性もあることから段階的な発表となった。セ・リーグは東西での集中開催、パ・リーグは同一カード6連戦が中心となる異例の日程編成で、移動リスク軽減を目指す。

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前例のない日程編成だ。開幕カードはセが当初予定から開催地を変え、巨人-阪神(東京ドーム)DeNA-広島(横浜)ヤクルト-中日(神宮)。開催地を東西に分けた中で名古屋は中立地の扱いで3カード目から始まるが、主に首都圏で4~5カードを行って西日本に移る。

パはカードも一部変更し、西武-日本ハム(メットライフドーム)ソフトバンク-ロッテ(ペイペイドーム)オリックス-楽天(京セラドーム大阪)の3連戦でスタート。開幕2~5カード目までは、いずれも同一球団相手の6連戦となる変則方式で移動リスクの軽減を目指す。

セで一番遅く、本拠地初戦を迎えるのは阪神で7月7日の巨人戦(甲子園)でパは日本ハムで6月30日のソフトバンク戦(札幌ドーム)。ヤクルトと西武は本拠地で開幕から15試合を戦う。長期のホーム戦とビジター戦が混在する。異例の1カ月分の段階的発表にセの杵渕統括は「希望としたらできるだけ早く元の日程に戻したい。(今後は)順調にいった場合の案も持っている。リスク軽減が続くなら、このような工夫を施した日程にしないといけない」と説明。同一カード6連戦にパの保科統括は「セのように1カ所集中で集まれれば良かったが本拠地が分散している」と話した。