ロッテのホセ・フローレス投手(30)が開幕1軍入りへアピールした。

2番手として、3回から登板。3月末、初年度の育成外国人としては期限ぎりぎりでの支配下登録が決まり、ZOZOマリンでの対外試合もこの日が初めてとなった。

制球は終始安定し、140キロ台中盤が低めに続く。打者12人と対戦し、6つの内野ゴロを打たせた。唯一に近い失投を日本ハム横尾に二塁打され、守備ミスも重なって2失点したが、特長を存分に発揮した。

試合後の井口資仁監督(45)は「彼の持ち味が出ていた投球だったと思うし、外国人枠に入ってくる選手だと思う」と高く評価した。変則シーズンの開幕にあたり、指揮官はロングリリーフができる投手をチェック中。かねて「先発も中継ぎもできる」と評価していたフローレスは、うってつけの存在だ。

現状ではハーマン、ジャクソンの右腕2人に、左腕チェンと、投手だけでも1軍ベンチへのライバルは多い。「開幕して外国人枠が増えるかもしれないという情報もあるので、その中でそこに入ってこられたら」と井口監督。ベネズエラ出身で、BC・富山を経て入団した191センチ右腕に、活躍の場はしっかり用意されそうだ。