ヤクルト西浦直亨内野手が、フルスイングで猛アピールに成功した。若手主体の打線で3番に入り、4打数4安打。1点リードで迎えた3回には、先頭で中日先発小笠原の初球141キロ直球を完璧にとらえ、左翼スタンド中段まで運んだ。

強く振る意識が、染みこんでいる。開幕延期となった自主トレ期間、打撃練習はほとんど室内練習場。屋外での練習に切り替わった際に感覚がずれないよう「とにかく目いっぱい振ることを意識していた。目いっぱい振って、しっかりボールを捉えていく練習をしていた」。その習慣が身につき、成績にも表れた。「強く振ってファウルや空振りが減っているので、つながってるんじゃないかな」と明かした。

遊撃手のポジションを、新加入エスコバーや若手と争う。昨年5月に誕生し「パパ」と話すようになった長女が、力の源だ。「打撃も守備も走塁も、集中していいものを出せるように、いい準備をしたい」と誓った。