巨人坂本勇人内野手、大城卓三捕手の2選手が新型コロナウイルスの陽性反応が出たことに対し、日本野球機構(NPB)は3日、6月19日の開幕は変わらない方針を示した。

井原事務局長は「今回の検査結果の内容を専門家の先生方にお伺いしても、こういう内容でしたら特に開幕に影響はないというふうに、現時点では考えています」と話した。4日以降の練習試合の開催も予定通り行うとした。

現在、感染予防のためのガイドラインを作成中。PCR検査で陽性となった場合は陰性が確認できてから14日間、自宅待機とすることが検討されている。ただ、今回は症状が出ない不顕性感染で、当てはまらないという。

「ガイドラインは発症に伴うPCR検査です。今回の場合は不顕性感染なので、別のものとなる」と説明。ウイルスの遺伝子量が微量で回復を示すIgG抗体を持っていることも引き合いに「かなり早期に、またグラウンドで素晴らしいプレーを見せてくれるのではないかと。そういう意味ではちょっと安心はして、今後期待しているところ」と話した。

専門家からの提言では、感染者が出てもチームはすぐに活動停止にはならず、濃厚接触者の自宅待機や厳正な健康チェックなど対応し、試合や練習を行うとされていた。今回は練習試合ということもあり、球団判断で中止が決定された。公式戦で陽性者が出た場合の想定は今後協議する。8日に実行委員会が控えており「そこらへんの取り決めを議論すると思う。開幕までに決めなければいけないことだと考えています」と話した。【広重竜太郎】