右肘のコンディション不良から復活を目指す阪神桑原謙太朗投手(34)が実戦復帰し、1回を1安打無失点に抑えた。

先発登板し、先頭羽月を空振り三振に仕留める。2番大盛には中安打を許したが、3番宇草、4番林を連続三振に抑えた。奪った3つのアウトはすべて空振り三振。上々の復帰登板を飾った。

実戦登板は19年4月19日の巨人戦(甲子園)以来、414日ぶり。この日直球は最速145キロを計測し、投げた13球のうち、ボール球はわずか1球と制球力も安定していた。ブランクを感じさせない、落ち着いた投球を披露した。

昨年の4月下旬から右肘の状態が良くなく、2軍で調整を続けてきた右腕。再起を目指して慎重にリハビリを行い、今年3月には打撃投手をするまで回復。その時には、小幡、藤谷に約50球を投げ安打性は3本で、香田投手コーチも「相変わらず真っスラというかね。彼らしいボールを投げていた」と話していた。

17年に67試合を投げて最優秀中継ぎ賞を受賞。18年にも62試合に登板。フル回転してきた右腕が、再スタートを切った。