パシフィックリーグマーケティング社がプロ野球界初となる米国トップレベルのスポーツMBA(経営学修士)との取り組みを行う。米国のマサチューセッツ州立大とパートナーシップ契約を締結したと15日、発表した。

主にパ・リーグ6球団の球団職員向けビジネス講座「パ・リーグビジネススクール」において、同大のアマースト校アイゼンバーグマネジメントスクール内のマークH.マコーマックスポーツマネジメント講座(UMASS)から講師が派遣され、特別講座が開催されるほか、今後の米国スポーツ界で数多く活躍しているUMASS卒業生など関係者へのネットワーキングおよび現地視察を行う予定だ。

UMASSは世界で最も古いスポーツマネジメントのプログラム(世界ランキング1位)を有し、スポーツビジネスジャーナルのほか、ESPN、フォーブスなどの各メディアにより、この分野における権威的な講座として位置づけられている。また5000人を超える卒業生は、スポーツ業界のあらゆる領域で活躍し、強力なネットワークを構築している。講座名は、米国のスポーツビジネスのイノベーターであるIMGの創設者マークH.マコーマック氏が逝去後、同氏のビジネス文書が同講座に寄贈されたことに由来する。

パ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング社は、スポーツ業界専門の転職支援サービス「PLMキャリア」や、スポーツ業界合同の転職イベント「スポーツキャリアフォーラム」の開催など人材採用に注力してきた。育成にも力を入れ、17年からパ6球団で働く球団職員向けに国内外でのスポーツビジネスの事例や一般ビジネスなどを学べる講座として「パ・リーグビジネススクール」を開設。実際の米国のチームの最前線についてなど多く取り扱ってきたが、実務だけでなく学術的知識も必要と考え、米国の最先端ビジネスについてなど、同スクールの講座内容をより充実させることを大きな目的に、UMASSとの提携に至った。

UMASS代表ウィリアム・ノートン ディレクター「この10年間MLBビジネスの近代化に大きく寄与したデジタル戦略とパシフィックリーグマーケティング(PLM)の間には多くの類似性があります。我々はこのたび、パ・リーグビジネススクールの皆様に本質的で業界に沿った設計の講義を通して役に立てるこの提携を光栄に思っています。PLMの事業目的達成のために、そしてひいては日本のプロ野球界の成長のためにこの提携が中長期的に発展していくことを願っています。スポーツマネジメントにおいて50年に渡り証明されてきた我々のソートリーダーシップ及びアカデミックの質の卓越性を基にパ・リーグビジネススクール受講生の皆様の教育経験をさらに深めること、そして日本のスポーツビジネス界を将来けん引する人材たちにユニークなコンテンツを届けられることを楽しみにしております」

PLM根岸友喜CEO「歴史と伝統があり、米国のスポーツビジネススクールとしてはトップランクに位置し、世界中のスポーツ界に多くの卒業生を輩出するUMASSとパートナーシップ連携できますことを、とても光栄に思います。プロ野球選手がフィールド上で常に努力しているように、我々ビジネス側職員も常に学びの質量を高める必要があります。UMASSとの連携を通じて学べたことを、社会全体及びファンやパートナーの皆さまに価値提供できるようにしてまいります」