洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が開催された08年。2度目の実施となった「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ」の限定ユニホームは、球団カラーの1つである黒が前面に押しだされました。黒に込められた思いは「何色にも染まらない意志の強さ」。左袖には北海道の海と空をイメージする青を配して、既成概念にとらわれない球団イメージを象徴するようなユニホームとなった。

同シリーズ初戦の08年7月22日ロッテ戦(札幌ドーム)では、新庄イズムを受け継いだ森本がド派手なパフォーマンスで彩った。試合前に中堅席右側の最上段からワイヤを使い、ゆっくりグラウンドまでの約100メートルを滑降して登場した。森本のダミー人形も3個登場するなど、総費用1000万円弱の演出だった。試合もしっかり勝ったが、4打数1安打だった森本は「エンターテイナーとしてはまだまだ」と自虐的に振り返った。