阪神が空中戦を制し、今季初の貯金生活に入った。

先制された直後の1回、サンズの4号同点ソロ本塁打がバックスクリーンに飛び込んだ。3回には糸原が左翼ポール際に2号2ランを放って加点。5回に大山の5号2ランで突き放した。 2点差に迫られた7回には北條が今季初安打のソロ本塁打を左翼へ。この日は右翼から左翼に強い浜風が吹いた。地の利の“追い風”を生かして甲子園で4本塁打は17年9月2日中日戦以来、3年ぶり。

▼阪神はサンズ、糸原、大山、北條が本塁打を放ち、今季最多の1試合4発。阪神の1試合4本塁打は19年5月26日DeNA戦(横浜)で近本、マルテ、中谷、大山が打って以来。甲子園での4発は17年9月2日中日戦で坂本、大山、福留、中谷が打って以来3年ぶり。なお、甲子園での阪神の1試合最多本塁打は、76年9月19日広島戦での9本。92年のラッキーゾーン撤廃後では、10年6月29日中日戦の5本が最多。

▼現在、25試合で28本塁打。120試合と例年より試合数が少ないが、シーズン134本のハイペースだ。開幕10戦では7本塁打だったが、7月に入って15試合で21本と調子を上げてきた。阪神は19年94本、18年85本で、3桁本塁打なら17年113本以来となる。