阪神藤浪晋太郎投手(26)が8回4安打4失点(自責1)で、またも今季初勝利を逃した。

立ち上がりの1、2回は150キロ前半の直球主体でパーフェクト投球。3回に四球から2死二塁とピンチを招き、1番若林に中前へ先制の適時打を許した。その後は立ち直り、4、5回は再び3者凡退。5回まで1失点と打線の援護を待っていた。

しかし、試練は6回に待っていた。先頭の9番戸郷の打球が藤浪の前で高く跳ね、ショートバウンドでグラブに収まらず。自らの失策で出塁を許した。その後2死一、三塁で、4番岡本にこの日最速の157キロ直球を痛打された。右翼フェンス直撃の2点適時二塁打を許し、続く大城にも左前へポテンヒットを許して4点目を献上した。

7、8回もスコアボードに0を並べただけに、6回の4点が重くのしかかった。8回の打席で福留に代打を送られて降板。1四球7三振で113球の力投。「三度目の正直」で676日ぶりの白星を目指したが、またも実らなかった。