阪神高橋遥人投手(24)が今季初登板初先発で7回11奪三振3安打無失点と快投し、19年8月23日ヤクルト戦(神宮)以来349日ぶりとなる白星をゲットした。「久しぶりに甲子園で投げさせてもらって、思い切ったピッチングができたかなと思います」と振り返った。

立ち上がりから奪三振ショーを展開した。1回に1番北村、3番丸から空振り三振を奪うと、2回も4番岡本、6番大城から空振り三振を奪取。3回は7番中島、8番若林、9番メルセデスを3者連続三振に仕留めた。4回も先頭の1番北村を三振に仕留めて5者連続奪三振。3番丸からも空振り三振を奪った。

5回1死から6番大城の二塁内野安打で無安打投球は途切れたが、1死一、三塁で8番若林から空振り三振を奪い、19年7月20日ヤクルト戦(甲子園)で記録した自己最多1試合10奪三振に並んだ。さらに2死一、三塁から代打陽岱鋼を空振り三振に抑え込み、11奪三振で自己最多記録を更新した。

6回は1番からの好打順を3者凡退に仕留め、7回も1死一塁から難なく後続を斬った。

今季は先発ローテの軸の1人として期待されながら、開幕前から左肩のコンディション不良で出遅れ、2軍調整を続けていた。

「去年からずっと打たれても使い続けてもらって、今年も期待してもらった中でケガをしてしまった。こうやって早く上げてもらったので、なんとしてもチームに貢献したいなと思って投げました」

この日に出場選手登録され、いきなり111球の熱投。「チームは優勝に向かってどんどん走っていくと思うので、少しでも貢献できるように試合を作り続けていきたいなと思います」と力を込めた。