広島の高卒2年目、羽月隆太郎内野手(20)がプロ初出場初スタメンでいきなり初安打初打点初得点を記録した。

この日プロ入り後初めて出場選手登録され、2番二塁で先発。まずは2点リードの2回表1死一、二塁から阪神木浪の中堅に抜けようかというライナーをダイビングキャッチし、二塁送球で併殺を完成させる。

好守で勢いづいた直後の2回裏、今度は1死一、三塁からセフティースクイズを試み、一塁線に絶妙なゴロを転がして適時内野安打とした。これがプロ初安打初打点となった。

「素直にうれしいです。自分らしいヒットで点にもつながったので良かったです」。2死一、二塁からは4番松山の右越え3ランで一塁走者としてプロ初得点まで記録した。

さらに2点差に迫られた5回2死一、二塁からは右腕小川と対戦し、1ボール2ストライクと追い込まれながら内角低めチェンジアップに合わせ、前進していた右翼福留の頭上を間一髪で越す2点三塁打もマーク。

初物尽くしの1日で大暴れしている。

◆羽月隆太郎(はつき・りゅうたろう)2000年(平12)4月19日、宮崎市生まれ。小学校2年から「国富ドッグベアーズ」で投手として軟式野球を始め、中学時代は「宮崎リトルシニア」で二塁手に。神村学園では1年夏からレギュラー。2年夏には「2番遊撃」で甲子園に出場しベスト16。18年ドラフト7位で広島入団。19年は2軍で打率3割、23盗塁。9月度のファーム月間MVPを受賞した。今季はウエスタン・リーグ21試合で打率3割2分7厘、2盗塁。167センチ、69キロ。右投げ左打ち。