阪神近本光司外野手(25)が2打席連続の適時打で、反撃ののろしを上げた。

0-6で迎えた3回の第2打席。1死二塁で、広島森下の高め146キロ直球を中前へ運び、1点をかえした。2-6で迎えた5回の第3打席では1死一、二塁で左翼線へ適時二塁打を放って3点目。「良い流れで回ってきたのでとにかく後ろにつなごうと思って打ちました。まだ中盤ですし、ここから逆転できるように頑張ります」。その後1死二、三塁となり2番福留の二ゴロの間に三塁走者の中谷が生還して4点目を追加した。

4回までに6点のリードを許して敗戦ムードだったが一変。近本のバットがチームに勢いをもたらした。7回の第4打席も遊撃への内野安打を決めて猛打賞。6試合連続安打で、一時はリーグ最下位に低迷していた打率も、5回終了時点で2割6分6厘に上昇した。虎のリードオフマンが復調してきた。