今年から日刊スポーツ評論家に就任した広島前監督の緒方孝市氏(51)がライブ評論で注目プレーを解説した。広島は中盤に追い上げられながらも、相手リリーフ陣を攻略し、再び突き放した。広島が3連戦の初戦を勝ち、4位阪神に1ゲーム差に迫った。緒方氏が勝敗の鍵を語った。

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阪神は追い上げた直後の失点が痛かった。5回に3番手小川が2失点、6回には伊藤和が3失点。この試合のように、先発が3回で降板した状況で、中継ぎが踏ん張れば、また上がっていける。勝ちパターンで勝ちにもっていくのは当たり前のこと。ビハインドの展開で投げるからといって、点を取られていいわけではない。酷な言い方かもしれないが、小川は新人とはいえ、14試合目の登板だ。球の力は魅力だが、結果を出さないとベンチの信頼を失う。優勝を狙うには、そこの整備も必要だ。

広島は佐々岡監督の打線改造が的中した。特に2番羽月はラッキーボーイ的な存在になった。松山も4番で結果を残した。鈴木誠を休ませた試合で勝ったのは大きい。森下が投げた試合では、打線の援護がなかったという点でも、価値ある勝利だった。