今夜も火曜日は「サンズデー」! 阪神ジェリー・サンズ外野手(32)がこの日も仕事を全うし、決勝点をたたき出した。

同点で迎えた6回1死一塁。2ボール1ストライクからDeNA井納のけん制悪送球で1死三塁に好機が拡大された。

「得点圏に走者が行って気持ちが楽になったよ」

チャンスが到来すれば、目の色が変わる!? 3ボール1ストライクとなった後、外角スライダーをライナーで左中間に運んだ。

「甘い球をしっかり打ち返せて良かった。何よりチームが勝てて良かったよ」

勝ち越しの適時二塁打で27打点目を記録し、チーム最多の大山に並んだ。

1回にも1死三塁から左中間フェンス際まで中犠飛を届かせ、先制点をもたらしていた。

「しっかり配球を考えながら打席に集中できている」

日本野球の配球を丁寧に分析。勝負どころで持ち前の読みに磨きがかかり、両リーグ断トツの得点圏打率は26打数13安打で5割をキープしている。

これで火曜日は計18打数12安打の打率6割6分7厘、3本塁打、11打点。驚異的な好相性に「本当に不思議」と笑うしかない。

開幕は2軍スタート。6月27日に1軍昇格してからは勝負強さで徐々に立ち位置を確立し、今や欠かせない存在になっている。

矢野監督の信頼度も「自分の形を持っている打者。しぶとい打撃をしてくれるという期待値はこちらも持っている」と高い。

昨季の韓国球界打点王。前評判にたがわぬ働きぶりで、球界屈指の「勝負師」と化している。【佐井陽介】

▽阪神井上打撃コーチ(3番サンズの2打点から大勝)「ジェリー(サンズ)は本当に頼もしい存在。こうやって打ってくれている時に、当たりの止まっている打者が復活してくれるのが1番いい形」