阪神西勇が広島大瀬良との再戦を制し、1カ月ぶりの白星を手にした。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-14日無得点の打線は2桁安打で2桁得点

矢野監督 初回に1点じゃなくて、2点とれて流れも良かったし、そこでホッとしないで中押し、ダメ押しと、いい流れでできました。

-サンズとボーアがいいところで打った

矢野監督 やっぱり、中心のかえすところの打者が打ってくれると、こういう試合になるし、その前の嘉男(糸井)もね、久しぶりのスタメンですけど、3本打って、そういうつながりというところでもよかったです。

-西勇の投球は

矢野監督 西はいつも粘り強くピッチングしてくれることが多いので、きょうも(失点は)1点ずつですか。そういうふうに頑張ってくれると打線もやっぱり援護できますし、流れもあっちにいかない。西らしさっていうのは十分に出して投げてくれたと思います。

-(6回の)梅野の盗塁阻止も貴重では

矢野監督 あそこでリュウ(梅野)が刺してくれたのは、流れの中で大きなダブルプレーでしたし、リュウらしくね、いい送球でした。

-岩貞の中継ぎ起用は

矢野監督 今シーズン初めもね、中継ぎどうかなってのも自分の中であったけど、先発で頑張ってくれてたのでね。でも、いろんなポジションで頑張ってくれたらチームのためにもなると思うし、岩貞のためにもなると思う。きょうはサダらしく腕振って投げてくれたんで、また戦力になってくれると思います。

-今後も中継ぎで

矢野監督 そうですね。当面は中継ぎでいこうかなと思ってます。

-明日の秋山への期待は

矢野監督 アキはね、いつも汗いっぱいかきながら、それでも一生懸命投げてくれる。打線の援護も多いんでね、明日もここ(京セラドーム大阪)で試合でね、アキを援護して勝ちにいきます。

-糸井について

矢野監督 嘉男も出たくてウズウズしていると思うし。コンディションもあるし、もちろんベテランになればどうしても結果を求められるんで、そういうところで。でも、コンディションも何とかやりくりしてやってたし、打つ方の状態も上げようとやってくれていた。どこかでタイミングがないかな、と。自分の中では今日いいんじゃないかというところでね。嘉男自身も3本打った後に代えられるというのは、アイツの中では不本意かもしれないけど、でもああいうふうな打撃をしてくれてね、またチームの力になってくれると思います。

-初回はボーアの2点目が大きかった。

矢野監督 今日は本当にいいタイムリーが出た。1点ではどうしても流れが来にくいのでね。そういうところではもう1本出て、3本打てたというのは何か変えるきっかけになってもらいたい。

-ボーアは打撃フォームを変えたが、きっかけにしてほしい。

矢野監督 もちろん。シーズンの中でマイナーチェンジは俺らもやっていくことだし。ちょっと低い姿勢から打ちにいくっていうのを打撃練習からやっていて。見た目もすごく良かったし、今言ったきっかけというのがシーズンの中でいろいろ自分の中でも新しいことにチャレンジしたり、引き出しを自分であけていって。その中の1つが今日のそういうことなので。1個出たというのは、本人の中で手応えがあればいいなと思う。

-サンズはチャンスに強いのが今日も出た

矢野監督 ねえ、ホントに。サンズは逆に自分の形を変えないよね。相手はサンズに対して嫌なことをしてこようとするけれど、アイツは形を変えない強みというか。特に走者を置いた状況で、投手は絶対に抑えようとするけど、抑えようとするからこそミスが出やすい状況ではある。そこを自分の形を崩さずに(走者を)かえすところに持っていける。変えない強さ、そういうのがサンズにはある。

-高山も1本打った。中谷も含めて外野争いのレベルが上がってきた実感は

矢野監督 1試合でどうこうじゃないけどね。俺の中ではいろいろ考えながら使っているので。そのようになっていければいいし。もちろん固定というのはチームにとってはありがたいことだけれど、今の状況考えれば、このような試合がチーム全体(のレベル)を上げることになる。