阪神は勝利をつかめなかった。10回引き分け。負けなかったが、早め継投も勝ちにつながらず、ミスで同点とされただけに、矢野監督は「複雑やね」とこぼした。
◆2点リードの6回にガンケル投入 5回の攻撃、先頭秋山の打席で代打高山をコール。先発秋山は無失点、82球で交代。2番手ガンケルは1死から鈴木誠に中越え三塁打、松山に右前適時打を打たれ、1点差に迫られた。
◆7回はガンケルの回またぎ 中3日のガンケルは、12日DeNA戦に続いて3度目のイニングまたぎ。この回は無失点に抑えた。
◆1点リードの8回に岩崎投入 岩崎は左肘の張りで7月下旬から2軍調整していたが、14日に1軍昇格。復帰後初マウンドだった。矢野監督は「もうちょっと余裕のあるところで投げさせてやりたいな、というのはあったけどね。俺の采配で早く代えたというところからこうさせた部分もあるし」と明かした。2死二、三塁で打者松山。だが岩崎が投じた2球目スライダーが暴投。三走の西川に同点のホームを踏まれてしまった。
悔やまれるのは、岩崎の暴投の前に、守備のミスが絡んだことだ。1点リードの8回1死二塁で、途中出場の植田が長野のゴロを失策。初回には熊谷が失策しており、チーム37失策は12球団ワースト。8回は貴重なアウトをミスミス逃してしまったことが、結果的に響く形になった。
ただ、光はある。矢野監督は「(岩崎の)ボール自体はそれらしいボールがいっていたので、そこはちょっと安心」。また、チームは今カードからリリーフ陣を再編したが、連投した岩貞まで粘投が続いた。「投手がすごく嫌な流れの中で粘ってくれたからこそ、引き分けになった」。巨人がデーゲームで敗れていただけに、あと0・5差詰められるチャンスではあった。だが、週明けの直接対決に向け、収穫のないドローでもなかった。【松井周治】



