暗いトンネルを抜け出せない。阪神が巨人との3連戦で3連敗を喫し、東京ドームで開幕から6戦6敗。19日時点で同球場での開幕5戦5敗は球団史上初めてで、屈辱的な記録を更新した。

巨人先発の2年目右腕、戸郷をつかまえきれなかった。2回に大山、梅野の連打で1死一、二塁とするも植田は三邪飛、青柳は捕邪飛。その後6回までは出塁できなかった。7回に2死満塁と絶好機を作ったが、相手の変則左腕、高梨の前に代打中谷が見逃し三振に倒れた。

阪神先発の青柳は5回まで2安打無失点と好投。6回に先頭重信に三塁打を浴び、坂本の犠飛で1点を失った。6回1失点と先発の役割を十分に果たしたが、打線の援護がなかった。

阪神は16日広島戦(京セラドーム大阪)の2回から36イニング無得点。さらに今回の3連戦はすべて完封負けとなった。巨人3連戦3完封負けは95年7月18~20日以来25年ぶり。敵地での巨人3連戦3完封負けとなると、63年5月18~20日以来57年ぶりとなった。

 

◆95年の3連続完封負け

▼7月18日 巨人斎藤雅に投打でやられた。6安打完封されただけでなく、5回には先制打も浴びた。

▼同19日 巨人の新人河原に2安打に抑え込まれた。河原には同9日の対戦でも完封されており、2戦連続の屈辱。中村監督は「うちには自信も勢いもないな」と嘆いた。

▼同20日 巨人槙原に7安打しながら完封された。川尻は8回2失点も援護がなかった。3連戦は3投手に3完封され、9日の河原から4戦連続完封負けはTG戦史上初だった。