阪神1、2番コンビ「チカウエ」が連続タイムリーでダメージを与えた。

9番西勇の適時二塁打で4点リードとした直後の4回2死二塁。1番近本が右腕クックの直球をミートした。左翼へのライナーは青木にキャッチされるかと思われたが、照明が目に入ったのかグラブに当てられず後逸。快足を飛ばして適時三塁打を決めた。

「西さんが打ってくれたので、それに続くことができました。西さんの援護をすることができて良かったです」。二塁走者の投手西勇にベンチで休憩させる時間をつくり、ホッとひと安心だ。

2番上本も勢いを途切れさせない。2ストライクと追い込まれながら、外角直球を巧みに右翼線へ運び、適時二塁打でリードを6点に広げた。18日に1軍再昇格してから出場4試合で10打数4安打。34歳が本来の調子を取り戻し、欠かせない戦力になりつつある。

近本は8回にも左前に飛球を落とし、一気に二塁を陥れた。前日21日ヤクルト戦も4安打2打点と大暴れしており、上昇気流に乗っている。足もある。パンチ力もある。状況判断能力も高い。嫌らしい「チカウエ」コンビが今後も機能すれば、他球団にとって脅威になりそうだ。【佐井陽介】