中日が今季4度目の同一カード3連戦3連敗を喫した。甲子園では今季白星なしの6戦全敗で、昨季からは8連敗に伸ばした。今季は横浜でも2カード6戦全敗で、東と西にそれぞれに鬼門を作る結果になった。

初回にほころびが出た。連敗中だった阪神先発青柳を攻め、初回2死三塁からビシエド、阿部の適時打で2点を先制。なお2死一、二塁の好機を残したが、二塁走者高橋が痛恨のけん制死に倒れると、その後の打線は沈黙した。

6月30日阪神戦で青柳に投げ勝っていた先発柳は、2回1死から5連続三振を奪うなど3回までパーフェクト投球だった。しかし4回にサンズに逆転3ランを浴び、6回も2打席連続となるソロを食らい、6回途中5失点でKOされた。

柳は2試合連続で敗戦投手となり、降板後はベンチでタオルで顔を覆ってガックリ。「先制してもらったのに、一番してはいけない点の取られ方をしてしまいました」と言葉少なに試合を振り返った。

与田監督は柳について「打たれる球はやはり甘めに入っている。コントロール(の問題)もあるが、相手の力もあると思う」とし、高橋のけん制死には「痛いが、他の選手でカバーしないと。ミスだけを責めるつもりはない」と選手をかばった。

120試合のシーズンでリーグ最速で半分の60試合を終え、借金4の4位につける。指揮官は「この連敗は反省材料が多い。選手の体の状態は決して悪くない。取り返せるんじゃないかな、という風に思っています」と、残り60試合を前向きにとらえた。【伊東大介】