中日が首位巨人に大敗し、自力優勝の可能性が消滅した。

頼みの新外国人ロドリゲスが2回、まさかの5失点。1死満塁から投手の今村に153キロの直球を左前に同点打されると坂本、岡本にも適時打を許した。9日のデビュー戦から2度巨人相手に好投。15日には7回1失点で初勝利を挙げた。自信を持って臨んだ先発マウンドは4回6安打5失点でプロ初黒星。チームにとっても62試合目で自力優勝の可能性が消える重い1敗となった。

「3度目の対戦だったけど特に何かを変えることなく、いつも通りの自分の投球をしようと心がけました。前回、前々回と比べると今日はコントロールが良くなかった。甘くなった球を打たれてしまいました」。ロドリゲスはガックリうなだれた。

28日からの東京ドーム3連戦は1つ負ければ自力Vが消滅する厳しい条件で臨んだ。初戦は3点差を逆転勝ちしてしのいだが、この日は2番手以降の投手も失点を重ね12点を奪われた。それでも与田監督は7回、山井が4点を失った際、今季初めて自らマウンドに向かい「これからはベテランの力も必要」と42歳の球界最年長投手を激励するなどあきらめるつもりは毛頭ない。「いつも言うようにいろんな数字というのは当然出てきますけど、1試合1試合戦うというのは変わらない。どんな状況になっても最後までしっかり戦う」と与田監督。借金4、首位巨人と8・5ゲーム差。つきつけられた数字は厳しいが、巻き返しにかける。【安藤宏樹】

 

▼中日は今季の自力優勝の可能性が消滅した。残り58試合に全勝しても、最終成績は85勝31敗4分けで勝率7割3分3厘。巨人は中日戦の残り10試合に全敗しても、他球団との52試合に全勝すれば86勝31敗3分けで7割3分5厘となり、中日を上回るため。