日本ハムは、攻守でのミスが響き3連敗を喫した。29日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の3回1死。

捕手宇佐見のバント処理の一塁送球が大きくそれ、記録は失策。四球が絡みピンチは一、二塁に広がると、柳田の併殺コースの二ゴロをつかんだ渡辺からの二塁送球を石井が捕球し損なう適時失策を犯した。痛恨の決勝点は、序盤に重くのしかかった。栗山監督は「本当に申し訳ない。しっかりやっていきます」と思いを込めた。

攻撃でも、つかみかけた機運は最後にしぼんだ。3点を追う9回1死一、二塁で、清宮の右前打に二塁走者の渡辺が三塁を蹴って本塁生還を試みたが、相手の好返球もあり、三本間の真ん中で足止めを食らった。走塁死となり、結局、今季4度目の完封負け。指揮官は「何もないで終わるよりは良いけれども、それまでに何とかしないといけなかった」と、後手に回った展開を悔やんだ。

負の連鎖が止まらない。連敗が始まった27日西武戦から、3試合連続でミスが失点に絡んでいる。失策数はリーグワースト40個。この日はエース有原が粘投していたが、打線も援護できなかった。栗山監督は「ああいう展開(僅差)になるのは想像出来ているから、とにかく1点でも2点でもの展開になると思っていた。なかなか点を取ってあげられなくて…」と言葉を振り絞った。

自打球の影響で欠場していた近藤が代打で7試合ぶりに出場したが、再び勝率5割に逆戻り。同一カード最終戦の30日は、チームトップ5勝のバーヘイゲンが先発する。同じ轍(てつ)を踏まないよう、切り替えて臨む。【田中彩友美】