阪神近本光司外野手(25)が8月38本目の安打を放ち、月間安打で球団9位の記録に並んだ。1回表無死、右腕遠藤に2ボール2ストライクと追い込まれながら、カーブに対応して三遊間に転がした。9戦連続安打となる遊撃内野安打で出塁した後、4番サンズの3ランで先制のホームイン。この日もリードオフマンとしてチームを勢いづけた。

前日29日の試合後には「8月は(フォームの部分で)大きいところは変えないでおこうと思っている」と説明していた。軸を貫いた結果、リーグトップの月間38安打は03年7月今岡、05年5月金本と並んで球団9位タイ。月間打率3割5分2厘もリーグトップの数字となった。8月26試合のうち無安打はわずか3試合。6月の月間打率1割2分8厘、7月の2割7分6厘から一気に状態を上げ、再び欠かせない存在まで上りつめた。

同点の10回には先頭で左腕フランスアから四球を選び、5番大山の2点三塁打で勝ち越しのホームも踏んだ。再び貯金1をもぎ取り、シーズン後半に突入。完全復調を遂げた男の勢いは、9月も止まりそうにない。