中大・西舘勇陽投手(1年=花巻東)が1日、早大とのオープン戦に3番手で登板し、8回の1イニングを3者凡退に抑えた。

先頭の鈴木萌を、この日最速150キロで空振り三振。「ブルペンと同じように投げようと。直球が走らないことが多かったので良かったです」。淡々と振り返ったが、堂々としたマウンドさばきだった。新型コロナウイルス感染拡大で今春リーグ戦は中止。22日開幕の今秋リーグ戦で神宮デビューを目指す。「ベンチに入れたら、相手どうこうは関係なく、捕手のミットを目がけて投げたいです」と意気込みを語った。

花巻東在学時、西舘は1年秋からベンチ入りし、東北大会準優勝で2年春のセンバツへ出場。当時は同学年でもある大船渡・佐々木朗希投手(ロッテ)より先に「新怪物候補」と注目を浴びた逸材だった。その後2年夏、昨夏を含め3度の甲子園を経験。しかし、腰痛の影響などもあって本来の投球はできなかった。その後、中大への進学が決まった際にはニッカン6県版のインタビューで、色紙に「4年後ドラフト1位」と目標を掲げている。