東海大海洋主将の加藤廉内野手(4年)が、チームを開幕4連勝に導いた。聖隷クリストファー大戦の1回、1死三塁で低めの変化球をすくい上げ、今季1号(リーグ戦通算4号)の先制2ラン。「しっかり待てて、芯で捉えられた。いい角度で飛んでくれました」と笑顔を見せた。

今季は開幕から好調。4試合を終え、打率は6割を超える。この日も右前打を含む3打数2安打。目標の「神宮1勝」に向けてチームをけん引している。個人としても、プロ入りを目指す。「卒業後は社会人で野球を続けるつもりでしたが、今年の春前にプロのスカウトが見に来て、意識するようになりました」。

アピールを狙った今春リーグ戦は、コロナ禍で中止となった。全体練習もできない中、自身の課題に意識を集中。打撃時に体が開く癖を修正し、スムーズなスイングを身につけた。その成果に手応えを感じている。「今季の個人的な目標は首位打者になること。1打席ずつ、集中して臨みたい」と気持ちを込めた。

10日にプロ志望届を提出する意向だ。これまでにプロ6球団の視察を受け、この日はロッテスカウトの前で結果を残した。「育成でも、どんな形でもいいからプロへいきたいです」と希望を口にした。【河合萌彦】