楽天ドラフト2位の黒川史陽内野手が、うれしさとプロの厳しさの両方を味わった。オリックス戦に「7番三塁」でスタメン出場。初回2死一、二塁でプロ初安打、初適時打となる右前打を放ち「素直にうれしかった。初ヒットのボールはいつも心配してくれている親に渡したいです」と喜んだ。

その後は、ことごとく好機で倒れた。5回1死一、三塁では空振り三振。7回1死満塁では左投手を相手にいい当たりを飛ばしたが二直となり、二塁走者が戻りきれず併殺に。9回無死一塁でも二-遊-一の併殺に終わった。「(好機に)1本出ていたら流れも変わっていた」と反省した。

去年まで高校野球でプレーしていた19歳。壁にぶつかるのは当たり前。三木監督も「初ヒットは記念になる1本目。良かったと思う」とたたえた上で「新人とはいえ1軍では結果が求められる。試合に出ることでいろんなことを学んでいくので、生かしてほしい」と期待を込めて話した。