日本ハムは西武15回戦(札幌ドーム)で逆転負けを喫し、借金1に逆戻りした。打線は2回に2点を先行も、3回以降は拙攻。9残塁と、あと1本が出なかった。先発バーヘイゲンは3回2死無走者から四球を与えてリズムを崩した。4回も立て直せず、その2イニングで4失点。今カードは1勝2敗で、対西武は今季4カード目にして初の負け越し。栗山英樹監督は「何とか勝ちたいゲームだったので、何とかしたかった」と悔しさをにじませた。

試合前、球場は祈りとともに静寂に包まれた。この日は北海道胆振東部地震から丸2年の節目。両軍もベンチ前に整列し、球場全体で黙とうがささげられた。

栗山監督 時間がたてば、なんとなく風化してしまうものなんだけど、風化しないようにしっかりやっていかないといけない。いまだに大変な思いをされている方もいると思う。我々が少しでも、こうやって必死になって野球をする姿を見ていただいて、ちょっとの時間でも、それを忘れていただくということしかない。

試合は敗れたが、必死な姿はいつだって見せることができる。好機で打ち損じても、次のチャンスで取り返せばいい。2日楽天戦の9回2死満塁で凡退した西川が、3日楽天戦や5日西武戦では好機で適時打を放ち、悔しさを晴らした。栗山監督も「それこそ風化させない、1つのミスを」と言う。8日からの3連戦4カードは敵地で2位ロッテ、3位楽天、そして地元に戻って首位ソフトバンク、ロッテと続く。この黒星を真正面から受け止めて、勝負の2週間を勝ち切るパワーに変えられるか。ここからが、正念場だ。【木下大輔】