オリックス竹安大知投手(25)が10日西武戦(メットライフドーム)で今季初登板初先発する。

「目の前のバッター1人1人をしっかり打ち取っていくことを考えています。どのくらい(のイニング)とかじゃなく、目の前のバッターに一生懸命に向かっていきたい」

西勇の人的補償で阪神から移籍した昨季は、10試合に登板して3勝をマーク。コースを突く丁寧な投球が持ち味で、プロ初完封も記録したが、昨オフに右肘手術を受け、リハビリ生活を送っていた。「(1軍登板は)1年以上たってるけど、そんな気分がしない。意外とすんなり試合に入っていけると思う」。

今季は2軍で6試合に登板して防御率0・96と結果を出した。ファームでは「全体的に体の横振りが出るときは悪い。そこを抑えるというか、バッターの方向にベクトルを合わせる練習をしてきた。何とか内容を求めてやってきた」と1軍マウンドを意識して汗を流した。

晴れ舞台を目指して、痛みに耐えてきた。手術を受けた直後は右肘が上がらず、キャッチボールの距離も10メートル前後からスタート。オフシーズンの大阪・舞洲は、他の選手が午前中に打撃練習や守備練習でグラウンドを使用しているため、昼すぎから外野グラウンドを懸命に走った。

「やっぱり、上(1軍)で投げるためにやってきたので。(明日は)一つの通過点になるかなと思います」

存在感を示すマウンドにする。【真柴健】