亜大はサヨナラ負けを喫した。2-2の9回1死満塁。平内龍太投手(4年=神戸国際大付)が、立正大・宮崎への初球スプリットを引っかけた。押し出しの死球となり「力が入ってしまいました」と悔しそうに話した。

最速154キロ右腕で、ドラフト上位候補に挙がる。この日は、同点の7回から3番手で登板。その7回は、最速153キロ直球を軸に3者連続三振を奪った。「(三振を)狙ったわけではありません。低めに投げようと」と控えめに話したが、チームに力を与える投球だった。

ただ、その後、打線がチャンスはつくるも1本が出ず、サヨナラ負け。「最後まで0でいきたいと思っていたのですが。反省です」と話した。

今年3月に右肘のクリーニング手術を受けた。「(手術の)不安はありましたけど、体に不安があるよりいい」と手術を選択。大学最後のシーズンにかけている。生田勉監督(54)は「(平内は)後半3回と決めていました。ケガあがりなので、先発完投は難しい。まだ実戦の回数をこなしていない。徐々に。(投球は)まずまずじゃないでしょうか」と冷静に話した。

平内のおじにあたるソフトバンク永井智浩編成育成本部長兼スカウト育成部長(45)も視察に訪れていた。おいの投球に「怖さなく腕を振れているのはいい。現状の段階で、痛みなく投げられているのかなと。もっと状態が上がることに期待したい」と優しく話していた。