阪神藤浪晋太郎投手(26)が25日、1軍に緊急昇格した。

チーム内では前日24日夜に浜地真澄投手(22)が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性判定を受けた。さらにこの日、1軍メンバーのうち陽性確定者4人、濃厚接触者2人、球団独自で濃厚接触者とした4人を含めた計10人の出場選手登録を抹消。その余波を受ける形で、1、2軍大量入れ替えの1人として藤浪もこの日、出場選手登録された。

救援陣では岩貞祐太投手(29)、岩崎優投手(29)、小林慶祐投手(27)、馬場皐輔投手(25)、ドラフト6位小川一平投手(23)の5人が登録を抹消されており、藤浪はルーキーイヤーだった13年以来となる中継ぎ登板の可能性もありそうだ。

藤浪は8月21日ヤクルト戦(神宮)で692日ぶりの白星をあげた後、3戦連続で5回未満の降板となり、9月14日に出場選手登録を抹消されていた。2軍降格後初実戦となった20日のウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で7回14奪三振1失点と快投。当初は25日の同リーグ中日戦(ナゴヤ)に中4日で先発し、2イニング前後を投げる予定だった。この一戦で状態に問題がなければ、10月1日の1軍中日戦(甲子園)で先発するプランが有力視されていた。

だが、25日のウエスタン・リーグ中日戦が浜地の新型コロナウイルス感染を受けて中止となり、調整プラン変更を余儀なくされていた。さらにチーム全体が有事に見舞われたことで、この日の昼、2軍遠征先の名古屋から急きょ1軍遠征先の東京に入った。