泥んこ試合が繰り広げられた。

試合前から振り続ける雨の中、プレーボール。足場を気にする西武先発の左腕・榎田は初回から3四球の立ち上がりとなった。無失点で切り抜けたものの1イニングに要した球数は30球。2回先頭に初球を投じたところで、滑るマウンドに砂入れを要求した。しかし、その打席も四球を与え、雨に苦しむ投球が続いた。

2死一塁で、楽天小深田の打席、一、二塁間を抜ける打球に、一塁メヒアが鋭く反応して横っ跳びして泥まみれ。ベンチからスタッフがタオルで、ファーストミットについた泥を拭き取った。榎田は前日、雨対策として「1番は足場が滑らないように、スパイクをイニングごとに替えるなり、うまくやっていきたい。あとは自分のリリース感覚だと思います」。雨脚が強くなる中、粘りの投球を続けた。