中日が13日、スカウト会議を行い、中京大中京(愛知)・高橋宏斗投手(3年)をドラフト1位の最有力とすることを再確認した。

同会議には与田監督も出席。上位候補の情報などを検討した。

米村チーフアマスカウトは、地元出身で世代屈指の154キロ右腕高橋に最上級の評価を与えた。「高橋君は大学生、社会人を含めトップクラス。高校生のトップじゃない。高校時代の(西武の)松坂投手(ヤンキースの)田中投手に(能力で)負けてない。先発ローテを守り、最多勝、沢村賞が取れる能力がある」と高橋の力量を語った。

高橋は6日に慶大のAO入試に落ち、プロ志望を表明。中日のドラフト戦略は大きく変わった。高橋が1位候補となった背景を、与田監督に説明。同チーフは「1位候補12人を監督に説明した。高橋君のこともあるし、イチからやり直した。1位は即戦力の投手」と会議の流れを話した。1位候補には地元出身の即戦力右腕、トヨタ自動車・栗林良吏(24=名城大)、与田監督の母校・木更津総合(千葉)の後輩、早大・早川隆久投手(4年)らも。松永編成部長は「最終的に前日とかに決まればいいのかなというくらい」と、25日の最終スカウト会議で最終決定することを話した。

会議では全体で90人程度をリストアップし、最終的に獲得人数が5~6人、育成選手の獲得も視野に入れることも確認された。