オリックス福良GMが近大・佐藤輝明内野手(4年・仁川学院)を今秋ドラフトで1位指名することを13日、明言した。12球団最速の1位指名公表となった。

この日、大阪・舞洲でスカウト会議を行い、代表取材に応じた。「上位候補の選手の映像を見て(スカウト)全員で確認した。(ドラフト)1位は近大の佐藤で行きます」とキッパリ。佐藤は12日の立命大戦で関西学生リーグ通算13号を放ち、巨人などで活躍したOBの二岡智宏(現巨人3軍監督)がマークした82年以降の新リーグの本塁打記録に並んだ。「野手ではNO・1。それ以外、いない」と高く評価した。

チームは高卒生え抜きのT-岡田が最多の13本塁打、主軸の吉田正が12本塁打を放っているが、リーグ最少の73本塁打と破壊力不足は否めない。また、今季の三塁は福田、太田、西野、大城、宗、大下、中川らが守ったが、固定しきれていないのが現状。佐藤は将来の大砲候補で、即戦力としての活躍も期待される。

佐藤はアマ球界屈指のスラッガーで、阪神、巨人など複数球団が1位候補に挙げている。オリックスはドラフト戦略の軸を固め、運命の10・26を待つ。【真柴健】