西武高橋光成投手は8回2死、最後の1球にかけていた。日本ハム西川の打席でカウント2-2と追い込んだ。直前に外角低めのカットボールをボール判定。サインに首を振り、1度プレートを外し、仕切り直しの1球を、球1個分内側に決めて見逃し三振に仕留めた。「一番いいところに投げられた。そこしかないというところに」。132球目のこの1球が、最後の1球になった。

8回4安打無失点。ベンチで9回続投を問われると、やんわり“拒否”した。「監督と、西口さんにいけるかと言っていただいたんですけど、即答で『やめます』って。8回も全部出し切る気持ちであそこのピンチを切り抜けたので、いきたかったですけど、体が、疲れてました」。引き際を分かっているから、15回1/3連続無失点を継続。昨季から5連敗中だった日本ハム相手に7勝目を挙げ、チームは借金1とした。