楽天茂木栄五郎内野手(26)が14日、9月度の「スカパー!サヨナラ賞」パ・リーグ部門を初受賞した。

9月11日日本ハム戦(楽天生命パーク)の延長10回に右翼席へ放ったサヨナラ2ランが選出され「すごくうれしく思いますし、もっともっと印象に残るようなプレーをたくさんできたらなと思います」と喜びを口にした。

起死回生のひと振りだった。前日10日ソフトバンク戦は雨天中断を含め午後11時38分に試合終了で敗戦。一夜明けて迎えた日本ハム戦も雨の影響を受け、4時間を超える熱戦を繰り広げていた。1点リードの9回に雨脚が強まり同点に。延長10回表に勝ち越しを許したが、茂木が球団初のサヨナラ逆転弾。「チームも連敗で嫌な流れだった。振り払おうと思って、必死で打席に入りました。本当に必死でとにかく打ってやろうという気持ちで打席に入った。ホームランという最高の形になってくれてよかったです」。ベンチ前で三木監督からも抱きつかれ「いつもすごく冷静な方なので、ちょっと驚いたんですけど、みなさんに祝福してもらって本当にうれしかったです」と振り返った。

新主将に就任した今季は73試合に出場し、打率3割1厘、7本塁打、33打点と打線の軸を担ったが、腰痛のため、9月30日に登録を抹消。現在はファームで調整し復帰を目指している。「今、チームが苦しい、巻き返そうという時にグラウンドに立てないことはすごくふがいないですけど、早く1軍に復帰できるように、調整して1日でも早く戻れるように頑張ります」と力を込めた。