「8回の男」を欠く巨人が8回に逆転を許し、優勝マジック8で足踏みとなった。

1点リードの8回、前日回またぎで38球を投げた大江が佐野に同点ソロを許した。3連投のマウンドで打者1人の予定だったが初球を運ばれ、原監督は「今日はいい薬になったでしょう」と言った。

今季37試合に登板して防御率1・00のセットアッパー中川が、左脇腹痛で9日に登録抹消になった。苦しいブルペン状況の中、追い付かれた直後に登板したビエイラが決勝の適時二塁打を浴びた。指揮官は「非常に昇格人事の中で、彼も今やっている。そこを超えてくれないとね。そこまで上がってきているわけだからね」。中川の復帰時期について、宮本投手チーフコーチは「(日本)シリーズに間に合ってくれれば。大竹寛ちゃんとか高木京介は早く帰ってきてくれることを望んでます」と見通しを示した。