元阪神のヤクルト歳内宏明投手(27)が17日、1633日ぶりの甲子園での登板を振り返った。

16日の阪神戦で、16年4月27日巨人戦以来となるマウンドに立ち「慣れているところなので、投げやすかったです」と話した。

初回、両チームのファンから温かい拍手で迎えられた。「初回はやっぱり、ちょっと力みましたね。力は入りました。初回というか、先頭打者は力が入りました」。先頭の近本には、全5球すべて直球で二ゴロに抑えた。

古巣相手だからと特別に緊張はせず、前夜もしっかりと眠れたという。元チームメートとの対戦も「抑える」ことだけを意識していた。「これがヤクルトに来て初登板だったら意識したかもしれないですけど、5試合目なので、とにかく抑えよう、勝ちたいと」と明かした。

結果は4回1/3を2失点、90球での降板。ベンチでは、しばらくタオルで顔を覆う姿があった。「せめてあの回は投げきりたかったと思いましたし、もっと長いイニングを投げたかった」。

この日は室内練習場で、キャッチボールやストレッチ、体幹などで調整した右腕。この悔しさを、次回以降の登板につなげる。