日本ハム有原航平投手が、ロッテキラーぶりを発揮した。1回、四球を起点に先制を許すも、2回以降は緩急織り交ぜ的を絞らせなかった。7回4安打1失点で7勝目を挙げ、対ロッテに昨季から5連勝。今季だけでも4戦4勝、防御率0・96と抜群の相性のよさを示した。

今季ワーストタイ4四球ながら、打たせて取る投球で攻撃にもリズムを生んだ。「ゴロを打たせると野手がしっかり守ってくれて、点を取ってくれるので粘り強く投げられたと思う」。調子自体は「あまり良くなかった」と自己評価したが、「守備と宇佐見のリードに助けられたと思います」とチームメートへ感謝した。

雨でのスライド登板だった9月13日楽天戦は3回途中9失点KO。前日17日のロッテ戦が中止になると、いつも以上に入念に調整してきた。「やっぱり前回やられている。何としても勝ちたいという思いと、昨日(中止となって)休みの中、練習に付き合ってくれた裏方さんの思いを感じながら、本当に今日は勝てて良かったです」とエースの心意気を見せた。栗山監督も「やっとここにきて、自分らしくなってきた」と評価していた。