無残な敗戦で、虎が追い込まれた。阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が、プロ野球初となる一塁手の1試合4失策、セ・リーグ初となる一塁手の1イニング3失策という不名誉な記録を2つもつくる守乱がひびいての敗戦。矢野燿大監督(51)も怒りを隠せなかった。24日の巨人戦で負けか引き分けで、15年連続のV逸が決まる。

マルテは持ち味のバットでは4号ソロを放った。3点を追う4回1死走者なし。巨人今村の直球を捉え、ライナー性で左翼スタンドに運んだ。「守備で迷惑をかけてしまったから何とかしたいという気持ちで打ったよ。まだまだ自分のミスを取り返せていないからしっかり取り返せるように頑張るよ」とホームランコメントを出していたが、その後の打席で快音は出なかった。