ロッテのドラフト5位、東海大相模・西川僚祐外野手(18)が6日、神奈川・相模原市内の同校で永野スカウト部長、榎チーフスカウト、中川担当スカウトから指名あいさつを受けた。

186センチ、98キロの右の長距離砲は、高校通算55本塁打を誇る。同校OBで、在学中の本塁打数が最も多いのは日本ハム大田の65発。西川はコロナ禍で約3カ月間、部としての活動ができなかった環境下での55本で、通常通り練習試合や夏の大会が行われていれば、大田を超えていた可能性が大いにある“隠れ1位”打者。「日本を代表するバッターになるのが夢」と目標もビッグに描く。

あこがれは高校入学時から追いつき、追い越せと意識してきた先輩大田のように、闘志を前面に出したガッツあふれる選手。そして「打率も残しながら、勝負強さもある。一番好きだった」と、今季限りでソフトバンクを退団する内川に理想の打者像を見る。

千葉・船橋市出身で、ZOZOマリンにはロッテ戦や高校野球観戦によく訪れていた。中でも小学校低学年のころに見た試合が、ひときわ印象に残っているという。「福浦さんがサヨナラヒットを打って、周りの声が聞こえなくなるくらい、声援がすごかった。あんなふうに応援される選手になりたい」。マリンのスタンドを歓声でいっぱいにしたい。いつかのレジェンドに、未来を重ねた。【鎌田良美】