「発掘と育成の元年」にふさわしい男は、再来年の“即戦力”を目指す。

巨人ドラフト2位の東海大・山崎伊織投手(22)が10日、平塚市の同大学で大塚球団副代表らから指名あいさつを受けた。6月にトミー・ジョン手術を受けた最速153キロ右腕を、同副代表は「ケガしなければ3本の指に入っている評価。来年はリハビリに充ててもらって、来年のドラフト1位の選手を2人獲得したという形で期待してます」と評した。来季終盤に中継ぎで1軍を経験させ、再来年のローテ入りを望んでいる。

球団からの思いを受け山崎も焦りはない。現在はネットスローを再開しており「しっかり治してから。自分で制御をかけながら頑張っていきたい」。坂本の背番号「61」時代のユニホームを持つほどの巨人ファンは、大学の先輩でもある菅野との対面を心待ちにし「日本を代表するピッチャー。野球のことを一から聞きたい」と目を輝かせた。【久永壮真】