今季限りで現役引退した阪神元投手の藤川球児氏(40)が15日、虎の新人にエールを送った。高知市内で行われた「龍馬賞」の授賞式に出席した際、「言われたことだけをやるだけではいけない。周りの言うことをよく聞きながら、自分の芯を持って、常に(コーチらが)求めることのもう1つ前にいっててほしい」と言葉を贈った。

また、ともに「JFK」の一角を担った同学年の久保田氏が2軍投手コーチに就任したことについて「スカウトの経験を球団は買って、コーチを要請したはずだから、冷静な目と熱さをね。経験を生かしてコーチングをしてもらいたい」と第2の鉄腕育成を期待した。

龍馬賞はスポーツや文化などで業績を挙げ、高知県ゆかりの人物や団体を表彰する。今回が35回目でプロ野球選手の受賞は初めてとなった。地元出身の藤川氏は「人生の中で一番大事にしていて心の師と仰ぐ坂本龍馬さんのこういった賞をいただけることは光栄に思う」と笑顔で語った。