ソフトバンクに連敗し、ロッテの戦いが終わった。シーズン終盤にコロナ禍で失いかけた2位の座を死守し、4年ぶりのCS出場を果たした。

井口資仁監督は「全員が頑張ってくれた。最後にこういう経験をできたのがよかったと思います」と重圧と闘い続けた選手たちをねぎらった。

シーズンで苦しんだ千賀、東浜をCSで攻めた。若きロッテ安田尚憲内野手は2戦で本塁打1本、二塁打2本を含む4安打4打点。「この短期間でよく調子を上げてきた」と成長を認めた。10月以降は2年目の藤原恭大外野手も台頭。来季はレギュラーをうかがうだけの素質を見せた。

故障者が多く、特にレアード、マーティンの途中離脱は攻撃面で響いた。「その中でよく四球を選んだりしながら、つないでくれた」と指揮官は振り返る。チーム打率2割3分5厘はリーグ最下位、選んだ四球491個は同1位。投手陣に支えられながら、僅差のゲームを拾ってきた。

来季で就任4年目となる井口監督をはじめ、1軍首脳陣は留任が基本路線となる。「最後に自分たちでしっかり盛り返して、CSと2位を勝ち取った。選手には自信になったと思う。経験値と捉えてまた頑張りたいです」。新たな戦いへ歩き出す。