Hey!YO!みんな聞いてくれ♪異色の助っ人ユーティリティーが、北海道に上陸するYO!日本ハムは27日、補強第1弾として、ドミニカ共和国出身でブルワーズ傘下のロニー・ロドリゲス内野手(28)の獲得を発表した。1年契約で、推定年俸は4000万円。背番号は未定。メジャー通算19発で内外野を守れるほか、オフにはラッパーとして活動するマルチぶり。陽気にベンチを盛り上げること、間違いなしだYO!

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ラテンの国から、楽しみな才能がやってくる。日本ハムが補強第1弾として契約合意を発表したのは、メジャー通算19本塁打に内外野を守れる、異色のユーティリティープレーヤーだった。

R・ロドリゲス 北海道日本ハムファイターズの一員となることに、大変な喜びを感じています。愛してやまない野球を、また新たな環境でプレーする機会を与えてくださったファイターズに感謝の気持ちでいっぱいです。リーグ優勝へ向けて、自分ができることに一生懸命取り組んでいきます。

球団を通じて寄せたコメントはいたって真面目だが、その風変わりな経歴は突出している。17年オフには、愛称のエル・フェリノとして、さらに今年2月には本名でミュージック・ビデオを発表するなど、ラッパーとして精力的に活動。「明るいキャラクターでムードメーカーになりうると聞いており、ベンチに新たな活力をもたらしてくれるのではないでしょうか」と、栗山監督も期待するタレント性で、注目を集めそうだ。

18年に米タイガースでメジャーデビュー。今季、ブルワーズではメジャー未出場も、タイガース時代の昨季は84試合で14本塁打を放った右の中長距離打者だ。ドミニカ共和国代表として出場した15年プレミア12では、グループリーグの日本戦でヤクルト小川から1発を放っている。専門の二遊間のほか、三塁や中堅など複数のポジションを守ることができるのが強みだ。

「さまざまな側面から勝利に貢献する可能性のある選手という印象を受け、今のチーム事情にフィットする。本当に楽しみ」と、栗山監督。愛称のフェリノは、スペイン語で「ネコ科」の意味を持つ。マルチな分野で力を発揮する新たなピースは、目まぐるしい活躍でチームを支えてくれるに違いない。【中島宙恵】